使い方ガイド
最終更新日:2026年6月
「AI予測変換くん」は、シーンや目的に合わせて AI モデルを切り替えながら、あなたの文章入力をリアルタイムに予測変換・補完する無料の Web エディターです。このガイドでは、エディターの基本操作から、自分専用の予測モデルを育てるコツ、効率的なショートカット、シーン別の活用例まで、ひととおりの使い方を順を追って解説します。読み終わるころには、AI を「使われる」のではなく「使い倒す」側に回るための道具立てが揃っているはずです。
1. AI予測変換くんとは
AI予測変換くんは、Web ブラウザだけで動作する文章入力支援エディターです。一般的な IME(日本語入力メソッド)と異なり、ユーザーが入力した文脈をリアルタイムに読み取り、続く語句や文を予測して提示します。提示された候補をワンタッチで受け入れることで、入力にかかる時間を大幅に削減できます。
最大の特徴は、シーンや用途に応じて AI モデルそのものを切り替えられること。たとえば X(旧 Twitter)への投稿には短文・口語的なモデル、ビジネスメールには丁寧な定型表現に強いモデル、というように、書きたい内容ごとに最適なエンジンを使い分けることができます。さらに、自分が書いた過去のテキストを学習させることで、あなた自身の文体・語彙を再現する「専属モデル」を育てることも可能です。
既存の予測変換ツールが「みんなにとってそこそこ便利」を狙うのに対し、AI予測変換くんは「あなたの書き方にどこまでも寄り添う」設計です。長く使うほど自分に馴染んでいき、入力補完はやがて、あなたの「書く」という行為そのものに溶け込んでいきます。
2. 基本の使い方
2-1. エディターを開く
トップページから「今すぐ使う」をクリックすると、エディター画面が開きます。ログインや会員登録は不要で、すぐに書き始められます。最初の起動時にはサンプルの予測モデルが用意されていますが、もちろん削除して自分のモデルだけを残すこともできます。
2-2. 文字を入力する
文章を入力し始めると、AI がリアルタイムで続く候補を予測し、画面上にゴーストテキスト(薄い灰色の文字)として表示します。提示された候補が意図と一致していれば、Tab キーを押すだけで確定できます。違っていれば、無視してそのまま入力を続けるか、Esc キーで明示的にキャンセルできます。
候補が複数ある場合は、入力欄の直下に候補リストが現れます。↑/↓キーで候補を切り替え、Tab で確定できます。マウスで候補をクリックして選ぶこともできます。
日本語入力(IME による未確定文字)中でも、AI予測変換くんは入力中の読みに対して予測候補を提示します。ひらがなとカタカナはお互いを許容して候補を出すので、「いんせんてぃぶ」と入力中でも「インセンティブ」が候補に並びます。
2-3. 長文の予測(プレミアム機能)
短文の補完だけでなく、まとまった長文を AI に続けて書いてもらいたい場合は、ツールバーの「✨ 長文予測」ボタンか、Shift + Space ショートカットを押します。直前までの文脈をもとに、最大 60〜480 字程度の続きを生成して提示します。長さはツールバーのスライダーで 5 段階(30/60/120/240/480 字)に調整できます。
長文予測はプレミアムプラン専用機能です。初めて使うときはアップグレード案内が表示されます。短文の予測変換・入力補完は引き続き無料で利用できます。
3. 自分専用の AI モデルを作る
AI予測変換くんの強みのひとつが、自分の書いた文章を学習させて、自分専用の予測モデルを育てられることです。X 投稿、ブログ記事、社内向けレポート——これまで書いてきたあらゆるテキストが、あなたの「未来の入力」を加速する燃料になります。
3-1. 「学習データ」とは
学習データとは、AI に「こういう文章を書いてほしい」と教えるための見本テキストです。あなたの過去の X ポスト、ブログ記事、メールのやり取り、note 記事、原稿——どんなテキストでも構いません。AI はこれらのテキストから、語彙・言い回し・文体の癖を読み取り、予測候補の精度を高めます。
学習データは「重み」のような暗黙のパラメータに変換されるわけではなく、原文がそのままモデルに保管されます。後から個別に「削除」「一時除外」「編集」できるので、データの可視性とコントロール性が保たれています。
3-2. モデルを作成する
エディター右側パネルの「モデル」セクションから「+ モデルを追加」を押し、モデル名(例:「X 投稿用」「メール用」「ブログ下書き用」など)と簡単な説明を入力します。続いて「学習データ」セクションから「+ 学習データを追加」で、見本となるテキストを貼り付けます。
学習データは長文ほど効果的です。目安として、1 モデルあたり 5,000 〜 20,000 字程度を投入すると、文体の再現性が大きく上がります。学習データはいくらでも追加・編集・除外(一時的に予測から除外)できます。
3-3. モデルを切り替える
複数のモデルを作っておけば、用途に応じてワンクリックで切り替えられます。書き出しに行き詰まったら、別のモデルに切り替えるだけで予測候補ががらりと変わり、新しい糸口が見つかることもあります。エディター起動中はモデルの切り替えはリアルタイムに反映されるので、書きながら試行錯誤できます。
3-4. 良い学習データを作るコツ
- シーンを揃える:たとえば「X 投稿用」のモデルに、長文ブログ記事を混ぜると文体が薄まります。シーンを絞った方が精度が出ます。
- 量より質:500 字でも自分らしさが出ている文章のほうが、5,000 字の凡庸な文章より効きます。テンプレートで埋めた事務的なメールはあまり貢献しません。
- 複数モデルに分けてもOK:1 個に詰め込むより、用途ごとに小さく分けた方が予測精度が安定します。「X 用(フォーマル)」「X 用(カジュアル)」のような細分化も有効です。
- 定期的に手入れする:古い文体や使わなくなったフレーズが入っているデータは「一時除外」しておくと、最近の自分の文体に近い予測が出やすくなります。
4. エディター機能一覧
4-1. ブロックの挿入
エディター内でブロックを切り替えたいときは、空行で表示される「+」ボタン、または Cmd+/(Mac)/ Ctrl+/(Windows) で挿入メニューを開きます。Cmd+/ はブロックの編集中でも動くので、既存の段落の途中で見出しやリストに変換できます。
- タイトル(H1):原稿のメインタイトル。ブラウザのタブタイトルにも反映されます
- 大見出し(H2)/小見出し(H3):階層構造のあるドキュメントを書くときに
- 箇条書きリスト/番号付きリスト:ネスト(入れ子)にも対応
- 引用:左に縦線の入った引用ブロック
- コード:等幅フォントのコードブロック
- 区切り線:セクションを視覚的に分ける水平線
- 長文予測:プレミアム会員はメニューからも実行可能
4-2. 文字装飾
テキストを選択すると、選択範囲の上にバブルメニューが現れます。バブルから以下が選べます:
- B(太字)/ I(斜体)/ S(取り消し線):基本の文字装飾
- 🔗 リンクの挿入:URL を入力すると即時にリンク化。空欄で確定するか「解除」ボタンでリンクを外せます。「example.com」のような裸ドメインは自動で https:// が付与されます
- 箇条書きリスト ☰ / 番号付きリスト 1.:選択範囲をその場でリストに変換
- コード `</>`:選択範囲をインラインコードに変換
- H2 / H3:選択行を見出しに変換
- 引用 ❝:選択範囲を引用ブロックに
- ✨ 長文予測(プレミアム):選択箇所までの文脈をもとに、続きを生成
4-3. リンクの自動認識
URL 文字列を入力したり、選択範囲に URL をペーストしたりすると、自動でリンクとして認識されます。手動でリンクボタンを押すのが面倒なときに便利です。
4-4. Enter キーの挙動
通常の段落内では、Enter で改行、Enter 2 連続で次のブロックへ移ります。改行を多用したい記事執筆スタイルにフィットする挙動です。
リストの中では Enter は次の項目、Shift+Enter は同じ項目内での改行になります。リスト項目を一気に増やしたいときと、項目内で長文を書きたいときの両方に対応できます。
4-5. 編集中のブロックの強調表示
現在キャレットが置かれているブロックの左端には、グレーの縦バーが表示されます。長い原稿でも「今どこを書いているか」を見失わずに済む仕掛けです。エディターのフォーカスが外れている間は表示されません。
5. 保存と共有
5-1. ブラウザ保存(自動)
入力したテキストは、自動でブラウザ内(localStorage)に保存されます。タブを閉じてもブラウザを再起動しても、次回エディターを開けば続きから書き始められます。ログイン不要・通信ゼロなので、メモ書き感覚で使えます。
5-2. サーバー保存(プレミアム)
プレミアムプランでは、原稿や学習データをGoogle アカウントに紐づけてクラウド保存できます。別の PC やスマホからも、同じアカウントでログインすれば同じ原稿の続きから書けます。データは暗号化されてサーバーに保管され、本人以外はアクセスできません。
5-3. 保存ショートカット
Cmd+S(Mac)/ Ctrl+S(Windows) で保存できます。プレミアム会員ならサーバーへ、無料会員ならブラウザへ自動的に振り分けられます。ブラウザの「ページを保存」ダイアログは抑止されるので、安心して習慣的に使えます。
ヘッダーの「ブラウザに保存」「☁️ サーバーに保存」ボタンからも実行できます。
5-4. エクスポートとコピー
- ⇩ エクスポート:原稿を Markdown(.md)ファイルとしてダウンロードします。ファイル名は原稿タイトルから自動で生成されます
- ⧉ 全文コピー(Cmd/Ctrl + Shift + G):見出し・リスト・リンクなどの装飾を保ったままクリップボードへコピー。X 記事エディタの挙動に合わせて見出しを 1 段階だけ昇格してコピーするので、貼り付け先で「大見出しが小見出しに降格してしまう」問題が起きません
6. 主なキーボードショートカット
- Tab — 予測候補を確定
- ↑ / ↓ — 候補リスト内を切り替え
- Esc — 予測候補をキャンセル
- Shift + Space — 長文予測を実行(プレミアム)
- Cmd / Ctrl + / — ブロック挿入メニューを開く
- Cmd / Ctrl + S — 保存(プランに応じてサーバー or ブラウザ)
- Cmd / Ctrl + Shift + G — 全文コピー
- Enter(段落内)— 改行
- Enter ×2(連続)— 次のブロックへ
- Shift + Enter(リスト内)— リスト項目内で改行
7. シーン別の活用例
7-1. X(旧 Twitter)への投稿を爆速で書く
X 投稿は短く・テンポよく・自分の口調で書くのがコツ。自分の過去の X ポスト 500〜2000 件を学習データとして放り込むと、書き出しを少し打つだけで自分らしい言い回しが続けて提示されるようになります。
長文機能(プレミアム)と組み合わせれば、フックを書き出してから「✨ 長文予測」でドラフトを膨らませ、推敲する流れが効率的です。X のスレッド(連投)構成を考えるときも、まず 1 ポスト目を全力で書き、続きを長文予測に任せると、骨格が一気に立ち上がります。
7-2. ビジネスメールの定型化
「お世話になっております。」「ご確認のほど、何卒よろしくお願いいたします。」など、頻出フレーズを学習データに入れておくと、書き出しを打つだけで本文の一部まで AI が下書きを提示します。お礼・依頼・お詫び・調整など、シチュエーション別にモデルを分けるとさらに精度が上がります。
毎日同じような調整メールを送っているなら、過去 1〜2 ヶ月の送信メールをまとめて学習データにすると、書き出しの先まで自動的に提案されるようになり、メール 1 通あたりの作業時間が体感で半分以下になります。
7-3. ブログ・note 記事のドラフト
見出しと書き出しだけ自分で書き、長文予測で本文ドラフトを生成 → 人手で推敲、という流れが現実的です。100% を AI に書かせるのではなく、骨格と語り口を自分で握ったうえで、肉付けを AI に任せるイメージです。
過去の自分のブログ記事を学習データに入れておけば、生成されるドラフトの文体も自分に寄ります。「ChatGPT で書きました」感が薄まり、後の手直しコストが下がります。
7-4. 小説・創作
登場人物の独白や台詞回しに癖がある創作では、過去作の地の文・台詞を学習データに入れると、自分の文体を保ったまま続きを綴れます。創作用と実用文用は別モデルにすると混線しません。
プロットの空白を埋めるブレストにも使えます。固有名詞だけ与えて長文予測を叩くと、想定外の繋ぎが生まれることがあり、創作のアイデア起点として有効です。
7-5. 議事録・取材メモの整形
会議や取材で雑に取ったメモを、整理された議事録の形に書き直すときにも便利です。自分の議事録の文体を学習させておけば、書き直しの後半が自動的に提案されるようになります。
8. プランと料金
短文の予測変換・入力補完は完全無料・ログイン不要でお使いいただけます。広告は無料プランのエディター左サイドバーに少量表示されます。
AI による長文予測、クラウド保存(複数端末同期)、広告の非表示などは プレミアムプラン でご利用いただけます。料金や購入手続きは、ヘッダー右側の「アップグレード」から確認できます。
9. よくある質問
Q. 入力したテキストは外部に送られますか?
標準ではブラウザ内に保存され、サーバーには送信されません。サーバー保存を選んだ場合、および「✨ 長文予測」を実行した場合のみ、必要なテキストが当方のサーバーに送られます。長文予測の生成には外部の大規模言語モデル API も利用しますが、入力内容は学習データには使われない設定で運用しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
Q. 学習データを後から削除できますか?
はい。右側「学習データ」セクションから個別に削除、または「一時除外」で予測からだけ外すこともできます。プレミアム会員でサーバー保存している場合は、サーバー側のデータも同期して削除されます。
Q. AI は ChatGPT のようなものですか?
AI予測変換くんの長文予測は最新の大規模言語モデルを内部で利用しています。ただしチャット形式ではなく、入力中の文脈に対する続きを生成することに特化しています。「指示を出して回答をもらう」のではなく「書いている文章を AI が引き継ぐ」インターフェースだとお考えください。
Q. ダークモードはありますか?
あります。ヘッダー右側のテーマ切替ボタンからライト/ダークを切り替えられます。設定はブラウザに記憶されるので、次回も同じテーマで開けます。
Q. オフラインで使えますか?
基本の予測変換(短文補完)はブラウザのみで動作するため、ページを一度開いた後はオフラインでも動作することがあります。長文予測はサーバーとの通信が必要です。
Q. スマホでも使えますか?
モバイルブラウザでも動作しますが、エディターは PC・タブレットでの利用に最適化しています。スマホ画面では一部のサイドパネルが省略されます。
Q. 複数の PC で同じ原稿を編集できますか?
プレミアム会員のサーバー保存を使えば可能です。ログインしている同じ Google アカウントから同じ原稿を開けば、最後に保存した状態から続きを編集できます。
10. トラブルシューティング
候補が出てこない
- 選択中のモデルに学習データが入っていない、または全件「除外」状態になっている可能性があります
- 別のモデルに切り替えて挙動を比較してみてください
- 入力内容が学習データの語彙とまったく重ならない場合は、候補が出ないことがあります
保存できない
- サーバー保存はプレミアム&ログイン状態で動作します
- 「ブラウザに保存」ならログイン不要で動きます
- ブラウザのプライベートモード(シークレットウィンドウ)では localStorage が制限されることがあります
予測候補が遅い
- 学習データが極端に多い場合、初回の予測計算に時間がかかることがあります
- 不要な学習データは「一時除外」しておくとレスポンスが改善します
長文予測が動かない
- 長文予測はプレミアム機能です。プランをご確認ください
- ネットワークが不安定な場合、生成が途中で止まることがあります。再試行してみてください
以上、AI予測変換くんの使い方を一通りご紹介しました。書く時間そのものを、もっと自由に、もっとあなた自身のものに——そんな道具として日常に溶け込んでいけば嬉しいです。
さらにご不明な点があれば、特定商取引法に基づく表記のお問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。
